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【cherry chill willとは?】日本人ラッパーを撮り続ける写真家cherry chill will(チェリーチルウィル)

カルチャー

雑誌、CDジャケット、はたまたSNSの投稿でアーティストの写真に心を奪われる瞬間は誰しも経験があるのではないだろうか。今まで知らなかった一面が切り取られた、たった一枚の写真に感動すら覚える。

今回紹介するcherry chill will(チェリーチルウィル)というフォトグラファーは今の日本のHIPHOPシーンでは切り離せない人間だと思う。彼が取るアーティストの写真はリアルで、生々しく、エネルギーに溢れている。

cherry chill will(チェリーチルウィル)のプロフィール

誕生:1978年
出身:青森県八戸市
著書:「RUFF, RUGGED-N-RAW-The Japanese Hip Hop Photographs-」
インスタ

2018年、日本のHIPHOPシーン初の写真集 「RUFF,RUGGED&RAW -The Japanese Hip Hop Photographes-」をDU BOOKS社より出版。
カバーに使われたDEV LARGEの写真は大きな話題を呼んだ。

近年ではHIPHOPシーンにとどまらず国内外のファッションブランドのコレクション撮影などストリートカルチャー全般に活動の場を広げている写真家だ。

幼少期から音楽が身近に

cherry chill will(チェリーチルウィル)が子供の頃、彼の父親は近くに米軍基地のある街で軍人や若者の集まるビリヤードができる喫茶店の様な飲食店を経営していた。その店の屋根裏部屋が家族の住居だった。
店内では常にMTVが流れ、当時流行のディスコ・ソウル・ポップス・ロックなど様々な洋楽が身近にある環境で育ったcherry chill will(チェリーチルウィル)は、小学生から洋楽のレコードやカセットを欲しがる子供だった。

HIPHOPとの出会いは中学生

レゲエからHIPHOPに興味を持ったcherry chill will(チェリーチルウィル)はMICROPHONE PAGERなどを通じ自身もラップをする様に。
高校の進学祝いでターンテーブルを買ってもらっ手からはどっぷりハマりバイト代をアンプやスピーカーに当てていたと語っている。

高校時代のcherry chill will(左)

上京→ホームレス→CISCO RECORDSバイヤー

18歳で青森から上京したcherry chill willは「YOU THE ROCK★」たちがよくイベントをやっていたクラブNUDEのある錦糸町の工場に住み込みで就職する。働きながらクラブ通いをしていたがNUDEが潰れてしまう。
渋谷など他のクラブへ行くために住み込みの町工場を辞め、友達の家を転々としながら職探しをするも最終的にホームレスに。。

2花月が経った頃、寺の住職に拾われ住み込みで寺の仕事をしながら職探しをし、当時cherry chill willが憧れていたCISCO RECORDSに就職することに。
店に立ちながらバイヤーとして様々な音楽に触れ合い、ラッパー、DJと関係を築いた。
そしてcherry chill willは初めてのカメラを購入する。

写真家としてのスタート、ラップを辞めたきっかけ

25歳で結婚したcherry chill willに子供が生まれる。
人生の一大事に直面し、感動の最高潮を迎えたcherry chill willだが、その感動をリリックには落とし込めなかった。そこでラッパーとしての限界を感じたcherry chill willはラップを辞めることを決意。

子供がきっかけで購入したデジカメ、また奥さんが昔使用していたPENTAXのフィルムカメラで様々なものを撮る様になり、写真の面白さ・奥深さに気づく。
撮った写真をブログに載せていたところ、仲間からcherry chill willが撮る写真の魅力が広まって行く。

cherry chill willが一番気に入っているカメラは?

cherry chill will. : 気に入っているカメラ〜レンズ

・NIKKOR(ニコン) Z 14-24mm f/2.8 S
・AF-S NIKKOR(ニコン) 24-70mm f/2.8E ED VR
・NIKKOR(ニコン) Z 70-200mm f/2.8 VR S
・富士フイルム X-Pro3
・SIGMA Art 35mm

撮影して一番印象に残っているアーティストは?

日本HIPHOPシーン初の写真集 「 -The Japanese Hip Hop Photographes-」の表紙にも使われた、故DEV LARGEの生前のライブ写真はDEV LARGE本人も気に入り、そこから様々なストーリーが生まれた為、写真家cherry chill will(チェリーチルウィル)の土台とも言える作品と語る。

ライブ中に「ゾーン」に入ってしまい意識が飛ぶことも

cherry chill willは「ライブはアーティストが一番輝く場所で、そこをしっかり収められる写真家でいたい」と語っている。だがあまりにのめり込むと技術的な調整がきかなくなり、意識すら飛んでしまう「ゾーン」に入ってしまうこともあるとか。

過去にANARCHY、OZROSAURUS、THA BLUE HERB、KOHH、RHYMESTER、ロックではBRAHMAN、The BONEZ、RIZEのライブでその様な状態になったそうだ。

彼らのライブでは溢れ出る「伝えよう」という熱があり、それに引き込まれる様な被写体への「愛」がなければいい写真は撮れないと語る。

cherry chill willの写真

cherry chill willの作品の魅力を伝えるには当たり前だが彼の撮った写真を見てもらうのが一番良いだろう。一部を紹介。
※全て本人のInstagramから

ANARCHY(アナーキー)

 

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舐達麻(BADSAIKUSH,G-PLANTS,DELTA9KID)

 

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Creepy Nuts(R-指定,DJ松永)

 

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孫GONG

 

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cherry chill will:まとめ

今回はJAPANESE HIPHOPシーンの第一線で活躍するフォトグラファー、cherry chill willを紹介した。
彼の写真を見るとラッパーの熱量に圧倒され、目が離せなくなる。
HIPHOP界の外にも活動の幅を広げているcherry chill willの今後に注目してほしい。

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