アングラだけでなくオーバーにまで名前を知らしめ始めているHIPHOPクルー・舐達麻。
彼らを一目見ただけで強烈な印象を残す刺青(タトゥー)は舐達麻をHIPHOPアイコンにまで押し上げた理由の一つではないだろうか。
最近では舐達麻に憧れたヘッズたちが刺青を入れに来るようになったとか。。最も筋彫り(線画)のみで挫折してしまう輩も多いとのことなので入れる際はよく考えるべきだろう。
このページでは舐達麻のメンバー・BADSAIKUSH(バダサイクッシュ)/G PLANTS(ジープランツ)/DELTA9KID(デルタナインキッド)の刺青(タトゥー)についてまとめてみた。
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バダサイの刺青(タトゥー)
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バダサイの刺青(タトゥー)の彫り師は?
■右腕:信州まなぶ(インスタ)
バダサイが最初に彫り進めた右腕には「信州まなぶ」作の「実在しないきれいな花」。刺青を入れると決め、図柄を花に決めたバダサイは国内のやばいと思った彫り師を片っ端からフォロー。その中で作品の鮮やかさや綺麗さから決めたという。
■左腕・顔:GAKKIN(インスタ)
舐達麻のアルバム「GOODBREATH BUDDHACESS」のアートワークも務め、現在も舐達麻と交流のある世界的タトゥーアーティストGAKKIN(筆者も尊敬!)。
当初バダサイは伊藤若冲のようなニワトリを入れてもらいに行ったのだが、右腕の信州まなぶ作の花を見たGAKKINが「右腕が全部花でいい感じだから絶対合わせたほうがいい」とのアドバイスをもらい「椿の花」を入れた。
■体の中心・手指(レタリングタトゥー):GordoLetters(インスタ)
ストリートでのグラフィティアートでも高い評価のGordoLetters。バダサイの左腕を彫ったGakkinのスタジオでゲストワークしたことも。バリエーションが少なかったレタリングデザインタトゥーにおいて革新的なデザインを次々発表し、世界的な評価を得ている。
バダサイが刺青(タトゥー)を入れたきっかけは?
もともと「刺青はヤ○ザが入れるもの。自分たちは違う」という考えだったバダサイだが、デルタを含む周りの同級生たちは刺青を入れ始めていた。
しかしまともに働くことはなく、金庫破りや恐喝・売人業で生計を立てていたバダサイは18歳の時に「もう自分の人生は変わらない、社会に適応することはない」と悟ったと語っている。それがきっかけで刺青を入れ始めたそう。
始めて入れた刺青(タトゥー)、親の反応
始めて入れたのは亡くなった後輩「1.0.4(トシ)」の名前(上記画像の最後)である。友達の紹介で群馬のスタジオで入れたそう。
母親はもともと偏見の目を持たないタイプだったそうで、「どうせ周りの影響でしょう」と一蹴されたそう。その後どんどん刺青を増やすバダサイに「それはもはや芸術だとおもう、芸術を理解できない私が口を出すことじゃない」と母親は返したと語っている。
DELTA9KID(デルタナインキッド)の刺青
デルタ9キッドの刺青(タトゥー)の彫り師は?
■手の甲&首(半分):tomo(Silk Needle Tattoo)(インスタ)
新潟市のデザイン学校を卒業後、独学で刺青を学んだTOMO氏がYELLOW BLAZE 弟子入りなどを経て2015年にオープンしたスタジオ。和彫の伝統やルールを踏襲しながらも日本画の世界観と日本独特のアートである浮世絵をミックスしたデザインが魅力。
●右手の甲に彫られた「カエル」
「やったことは己に返ってくる」「行いひとつで変えることができる」という思いを込めたとデルタは答えている。また、元来からカエルはラッキーモチーフとされており、「かえる」という言葉から「無事にカエル(安全に帰る)」「福がカエルお金がカエル」「お金がカエル」などのダジャレ的なものをはじめ「幸運」「豊穣」「成長(進化)」「不退転」といった意味があるとされている。
●左手の甲に彫られた「金魚」
金魚も日本古来からのモチーフとなり、「金運上昇」「富」「商売繁盛」「魔除け」など縁起のいい意味合いがあるとされている。また食べても美味しくない事から、「只者ではない」「侮れない強さ」などアングラで生きる覚悟が感じられる意味合いも。
■背中(水滸伝 武松虎退治)
中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物である行者武松(ぎょうしゃぶしょう)。
虎を素手で倒す話が有名。破天荒で力強い様からタトゥーモチーフとして人気。
■首(猫)
タトゥー文化では非常にポピュラーなモチーフであり、「自由」「商売繁盛(招き猫)」「魔除け」「幸運」などの意味がある。
■左胸(虎)/右胸(龍)
●虎が持つ意味
「力」「勇敢」「凶暴さ」など一般にも浸透しているイメージに加え、ライオンが群れで行動するのに対し虎は基本的に単独行動な習性から、「孤高」の意味も。
●龍が持つ意味
中国の伝説で鯉が竜門と呼ばれる滝を昇り切ると龍になるというものがあり、そこから龍は「立身出世」の象徴とされている。また上向き(昇竜)と下向き(降龍)で違った意味があり、昇竜は「大願成就」や「出世」「上昇」「成長」、降龍は「厄除け」や「家内安全」などとされている。
最初の刺青(タトゥー)は中学卒業後すぐ
中学生の時からタトゥー雑誌などを読み願望が強かったと語るデルタは、卒業後すぐに地元熊谷の先輩にスタジオを紹介してもらったという。まず左胸のひかえ(胸から腕の付け根)→腕はヒジ上までの五分→右胸と彫り進めたそう。五分にした理由は「半袖でもギリ見えないから」と答え、バダサイに「中途半端な覚悟の表れ」と突っ込まれている。
G PLANTS(ジープランツ)の刺青
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G PLANTS(ジープランツ)の刺青(タトゥー)の彫り師は?
■背中:小倉彫まつ(インスタ)
ジープラの背中には無惨絵(浮世絵のジャンルの一つで芝居の中の殺しの現場などをテーマに描かれ、血しぶきや血液が色鮮やかに描かれた絵のこと。血みどろ絵、残酷絵とも呼ばれる)の英名二十八衆句(えいめいにじゅうはっしゅうく)をアレンジしたもの。
人物を二重彫り(刺青をした人間を刺青すること)、マリファナと蝶々を配置、彫まつ氏が得意とするカエルにキセルを持たせたもの、彼岸花、月を夕日に変えて「舐」の文字が入った達磨、などジープランツが彫り師と相談しながら4ヶ月をかけ唯一無二のオリジナルタトゥーに仕上げた。
■首周りと手首周り、足首周りを囲む「麻」の文字
彼らのアイコンでもある「麻」の文字が印象的。
現在は見事などんぶり(総身彫り)
首から下、手首足首から上に全て刺青を入れることを総身彫り(どんぶり)といいます。
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