たまに90年代のゴリゴリギャングスタラップが恋しくなる。
そんな方にオススメのラッパー「O-JEE(オージー)」を紹介。
楽曲「生い立ち」からわかるO-JEEの壮絶な人生
こちらは2017年にリリースされたO-JEEの1stフルアルバム 『粋』に収録されている楽曲。
名前の通りO-JEE自身の半生をラップしているのだが、かなり強烈なので抜粋してみる。
・江戸川区小岩出身、育ちは葛飾区新小岩
・線路沿いに建つ団地の3階で4才まで育った
・父親の背中は知らず、母親が家族を支えていた
・幼稚園入園式間近 親父が撃たれて殺された
・大好きだった「あんちゃん」はハメられ国際指名手配
・兄はチーマー、母はスナック、もう一人の兄はヤンキーでアンパン&クラック
・タンスの中にはトカレフ2丁
・15歳は暴走族
・16歳で初めてマイクを握る
・ライブを行いつつハスラーで金を稼いでロスへ
・帰国早々母親が倒れO-JEEが介護に(O-JEEが23-24歳)
MVの最後には母親の車椅子を押すO-JEEのカットが入る。
生き様を曲に落とすことはラッパーとしては珍しくはないが、壮絶なO-JEEの人生に胸が締め付けられる。
タンスにトカレフ2丁とか映画だから。
O-JEEのタトゥーについて
ポイントは左手の甲の「新小岩駅北口の座標」でO-JEEの後輩が彫っていたのをみて自身も入れたそう。
動画を見るとわかるが、O-JEE、トークが上手い。あと気のいい先輩感がすごい。ただ優しさが前面に出ている反面、怒らせたら一倍怖いタイプとの声も。
O-JEEの制作スタイル
O-JEEの制作スタイルは「全て自分で行う」だが、録音からマスタリングは友人でトラックメイカーのI-DeA(アイデア)が協力してくれている。
O-JEE自身が「めちゃくちゃお世話になっている」と語り、3rd ALBUMの「MEMENTO MORI」などO-JEEの作品には深く関わっている。
O-JEEは「I-DeA(アイデア)を一言で表すと?」という質問に「神デア」と答えた。
O-JEEの交友関係
KENNY-Gについて語るO-JEE
クラブで知り合ったケニーGについて「クールでジェントルでギャングで大好き」と語る。友達のことをこんなにキラキラした目で大好きと語るO-JEE大好き。
またO-JEEのインスタグラムにもKENNY-Gは度々登場している。
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KENNY-Gについてはこちら
O-JEEの楽曲紹介
O-JEE – YEYO pt2
ちなみに曲名とHOOKになっている「yeyo」はスラングでコカインを指す単語。オールドwestラップを感じさせるスタイルと、残虐バッファローZのビートが良き。
O-JEE – GANITO KAME ft KENNY G GANITO KAME
怖いよ。O-JEEのギャングスタラップとKENNY-Gの絡みつくようなHOOKが印象的。
HOOKの和訳はこちら。喧嘩上等すぎ。
(俺がレペゼン東京の処刑人)
madume talaga ang pera ko
(いつでもぶっ殺す準備はできてるからよ)
astig astig ang gangsta life
(ギャングスタライフをゆっくりスモーク)
kaya mo ba gayahin e di go
(本物が誰だか、わかんだろ。)
O-JEE – CARPE DIEM ft KENNY G
こちらもKENNY-Gとの曲。
O-JEEのバースとKENNY-GのHOOKって相性いいな。
90年代のギャングスタラップ(ウェッサイ!)のノリがたまらない。
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